エナジードリンクは疲労感を減少させるだけの効果であって、根本的な疲労を改善するものではありません(ブログ:それでもまだエナジードリンクを飲み続けますか?)。一般的に「疲れた時にはこれ!」と言われている、ニンニク、ウナギ、焼肉などの食品は抗酸化作用があります。つまり、確かに疲労感の減少には効果があるかもしれません。しかし、本当に疲労回復に効果のある栄養成分(食品成分)は何なのでしょう?
①ビタミンB1
ビタミンB1の欠乏症から起こる「脚気」は強い倦怠感を伴う疾患です。従って、ビタミンB1を配合した市販のビタミン剤や栄養ドリンクは疲労回復のために、と宣伝され販売されています。
これに関して、東京慈恵会医科大学ウイルス学講座:近藤一博教授らは以下の通り検証しました。普通の食事を与えたマウスとビタミンB1を含まない食事を与えたマウスを比較すると、ビタミンB1を含まないマウスでは疲労回復指数(ブログ:生理的疲労と運動)は大きく低下したのです。
現代の日本では精白された米を食べるようになったことでビタミンB1の不足が起こりがちになりました(ブログ:玄米酵素)。更に、飲酒によってビタミンB1は大量に消費されるので、飲酒量の多い人は要注意です。
そこで、彼らは本当に疲労回復効果がある栄養成分を検索し、疲労回復指数を増加させるという根本的な生理的疲労の回復につながる4種類の栄養成分を発見しました。これらの栄養成分はいずれも心臓の炎症性サイトカイン産生を抑制します。一方で、肝臓における炎症性サイトカイン産生を抑制する作用は「抗酸化成分」より強くありませんでした。つまり、疲労回復効果はあっても、疲労感を改善する効果は「抗酸化成分」より弱いために、「疲労感がとれた」という実感がわきにくいということです。
ビタミンB1の他に4つの栄養素を以下に示します。
②γ-オリザノール
米ぬかに含まれる成分です。キタぁ~!どこかで聞いたことがありませんか?そうです!玄米酵素(ブログ:玄米酵素)です!γ-オリザノールに加えて、円滑かつ効率的なエネルギー産生に必須のビタミンB群を豊富に含む玄米酵素は真の疲労回復サプリメントと言えそうです。
③ケルセチン
タマネギやリンゴ、柑橘類に含まれるフラボノイドの一種です。
④アンセリン
イミダゾールジペプチドの一種で、鶏の胸肉に多く含まれています。イミダゾールジペプチドに関しては別の機会に説明します(ブログ:イミダゾールジペプチド)。
⑤β-アラニン
イミダゾールジペプチドは2つのアミノ酸β-アラニンとヒスチジンが結合したジペプチドです。つまり、イミダゾールジペプチドの原材料です。
【疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた】近藤一博 ブルーバックス:講談社
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