準備中 脳神経外科おたる港南クリニック

〒047-0003 北海道小樽市真栄1丁目6番1号

0134-65-7725

医師紹介

     

院長挨拶

脳神経外科おたる港南クリニック

院長 末武 敬司

 オーソモレキュラー栄養療法とは、様々な栄養素の不足からくる体調不良や疾患の予防に際し、血液検査で栄養素の充足度を判断し、サプリメント(栄養補助食品)を用いながら愁訴の改善、疾患の予防や生活習慣の改善に向けて指導するという根本治療を目指す栄養療法です。
 自分がこの分野に興味を持つようになったきっかけは次男の体調不良でした。高校を卒業し、大学受験に向けて親元を離れて予備校生活を送っておりました。ある時から時々頭痛を訴えるようになりました。一時帰省させ、当院でMRIを行いましたが、異常は無く、脳神経外科を専門とする小生としても原因はわからず、一時的なものと考え、対症療法で経過を見ておりました。振り返ってみれば、その頃から顎関節の違和感を自覚していたようです。しかし、一向に良くならずそのうちに時々発熱して、朝起きることができずに、慢性疲労を自覚し予備校を休むようになりました。顎関節の違和感が増強し口腔外科を受診し、歯ぎしりによるものとの診断を受け、マウスピースを作ってもらい頭痛は軽減しました。その原因は『ストレス』とのことで、受験勉強によるものであろうとあいまいに考えておりました。しかし、それからますます発熱の頻度が多くなったため、ストレスではなく良からぬ感染症ではないかと思い、大学病院で専門の教授のご高診も承りました。こちらでの結果は異常無しで、自然治癒するであろうとの診断でした。しかし、それでも症状は一向に良くならなかったため、親として何とかしなければと言う思いで、必死でインターネット検索し勉強をしました。そこで出会ったのが、「オーソモレキュラー栄養療法」だったのです。調べていくうちに、次男の体調不良は栄養の摂取に問題があるせいではないかと考えるようになり、知識を得れば得るほどその確信は高まっていきました。これを実践してみると、次男の症状は次第に改善し、今ではすっかり元気になりました。この経験を通じてわかったのは、次男の症状の根底にあったのは糖質過剰摂取だったということです。過剰摂取に反応して起こった低血糖状態によるブラキシズム(歯ぎしり)で顎関節症が生じて、側頭筋が痛む緊張型頭痛につながりました。また、これに加えて、ビタミンB群とビタミンCの不足による副腎疲労が生じて、朝、起床できなくなったのです。発熱は、こうした理由で生じた自律神経の不調のせいだったのです。こうした理由による様々な体調不良に対して適切な治療を行ったことで劇的に改善したことを実感した小生は、30年以上にもわたる医者としての全ての経験を覆されたような気持ちになりました。それが「オーソモレキュラー栄養療法」にのめり込んだきっかけです。
 有経女性の慢性頭痛の原因として「潜在性鉄欠乏症」が重要であると認識するようになりました。今まではMRIで異常がない場合は消炎鎮痛剤などで対症療法をするのみでした。それでも症状は軽快していたのですが、数か月するとまた同じことが起きて、受診するのです。今まではヘモグロビンの低下を伴う、いわゆる「鉄欠乏性貧血」のみを治療の対象としてきましたが、ヘモグロビンの低下は無くとも、フェリチン(貯蔵鉄)の低下を認める「潜在性鉄欠乏症」が様々な不定愁訴を引き起こすことがわかり、診療上意識したことにより、頭痛診療の幅が大きく広がったのです。このことは教科書には記載されていますが、脳神経外科医の意識が乏しく、過小評価されています。
 オーソモレキュラー栄養療法の知識を得ていくうちに、長年の自分の課題であったダイエットに関してもここに原因があると考え、勉強し、それを実践した結果、約7か月で目を見張るような効果が出たのです。そこで、末武式ダイエット法を『バイオケミカルダイエット®』と名付け商標登録を出願しました。
 また最近の感染症の蔓延に際しては、呼吸器感染症に対しては粘膜免疫力を高めることが重要であると考えます。例えばビタミンDは現代人に不足しがちな栄養素の一つです。8割が日光浴により合成され、2割が食品から摂取されます。北海道は高緯度に位置し、そのため道民のビタミンD血中濃度は全国に比べて低い傾向にあります。当初、当院職員のビタミンD血中濃度も全国平均をはるかに下回っておりました。ビタミンDには様々な作用があり、中でも免疫力との関係では、ビタミンDの草分け的存在である米国ボストン大学教授のホーリック博士らの最新研究により、ビタミンD血中濃度が高いほど新型コロナウイルス(武漢株)のPCR陽性率が下がることが明らかにされました。栄養面からの粘膜免疫力の増強は感染予防や重症化対策として周囲に摂取を勧めたところ、目的以外に花粉症やアトピー性皮膚炎、うつ病、骨粗鬆症などが改善したという報告を多くいただきました。その他、中高年男性のうつ症状などを主訴とするLOH症候群(男性更年期障害)、児童や生徒などの引きこもりや不登校などの精神症状もこういった原因で生じていることが思った以上に多いことに気づきました。この分野は大学における医学教育や一般臨床医学ではあまり重視されていないのが現状です。そのため、一般臨床医ばかりでなく最先端の医学研究者や各専門医の意識も乏しいままです。かくいう小生もその意識を持たないまま、30年以上にもわたって患者さんの対応をしていましたが、ついに覚醒しました!この分野は将来的には、現時点で原因不明の難病を解決する糸口となり、ガンや生活習慣病など疾患の別側面からの補助アプローチとして、現代的精神症状(うつ症状他の精神症状、切れやすい人格、犯罪心理などもベースに影響しているかもしれません)などの治療、他様々な疾患治療のブレイクスルーになるであろうと思っております。
 加齢と共に、疲れやすくなったり、よく眠れなくなった等々の軽度な不定愁訴は放置されていることが大半です。それ以外にも、生活習慣病が起きたり、癌になったり、様々な疾患に悩まされるようになります。「年だから仕方ない」と考え、それ以上は一般の臨床医は踏み込みません。「血圧が上がってきた」、「糖尿病の気が出てきた」、そこでの診断は「血圧を下げる薬を飲んでください」、「血糖を下げる薬を飲んで、食事に気を付けて下さい」、これで終わっていませんか?「メタボ体型になってきた」と、何らかのダイエットプログラムに参加されている方、そのダイエットプログラムは、巷にはびこる厳密な管理の元に単に糖質制限を強いているだけのものではありませんか?糖質、脂質が少なくタンパク質の多い、「鳥のささ身」を食べることだけを勧めていませんか?加齢したことにより、何かが変化したのです!その変化の原因の一つとして栄養がきちんと摂れていないことにあると考えます。医療機関を受診しても、重要な病気は無いと診断される症状の中にはここに原因があることが多いのです。血液検査により、個人の栄養状態を評価し、些細な不定愁訴を改善し、今ある疾患の根本の原因を改善させ、長期的にはその疾患からの離脱の手助けをする治療、それが『オーソモレキュラー栄養療法』です。

     

経歴

学歴・職歴

札幌医科大学医学部医学科卒業(1989年:平成元年)

札幌医科大学大学院:医学研究科脳神経外科学専攻 卒業 (1993年:平成5年)

医学博士号を取得

日本脳神経外科学会認定専門医を取得

札幌医科大学医学部脳神経外科学講座 助手

Medical college of Georgia,Institute of Molecular Medicine and Genetics(アメリカ合衆国ジョージア州)において
Robert K Yu博士のもとPostdoctoral fellowとして研究に従事

おたる港南クリニックを開業し、院長に就任(2004年:平成16年)

医療法人航和会:理事長、脳神経外科おたる港南クリニック:院長に就任(2007年:平成19年)

資格等

医学博士

日本脳神経外科学会認定専門医

オーソモレキュラー・ニュートリション・ドクター

日本ボクシングコミッション コミッションドクター

所属学会

日本オーソモレキュラー医学会

国際オーソモレキュラー医学会

日本生化学学会

日本癌学会

日本先進医療臨床研究会

MATRIX臨床研究会

日本オートファジーコンソーシアム

臨床CBDオイル研究会

日本抗加齢医学会

5-ALA研究会

日本脳神経外科学会

日本脳神経外科コングレス

日本脳腫瘍学会

日本脳卒中学会

日本脳ドック学会