新型コロナウイルスの蔓延の影響で、2シーズンにわたりインフルエンザは流行しませんでした。これはウイルス干渉といって、隆盛を極めているウイルス(この場合は新型コロナウイルス:オミクロン株)があると、他のウイルスは流行できなくなるからでした。皆さんの感染対策が功を奏したからではありません。反対に、「皆さんの感染対策が功を奏したからです。」などと真面目な顔をしてテレビで発言している専門家がいました。アホか!学者失格!よくも恥ずかしくもなく出てくるわ(爆笑)。こんなこと学生の頃、医学部の講義で習ったわ! ですから、インフルエンザに限らず、様々なウイルスによる感染症も流行しませんでした。にもかかわらず、新型コロナウイルスの感染者がまだ多くない時期に、「ツインデミック」なんて言葉を作って、恐怖を煽った専門家と称するアホがいました。全くバカバカしい!お前ら正気か!?
新型コロナウイルスのオミクロン株は感染力が強く、次々と感染者を増やしていきました。そうなると感染既往者は、その免疫がつくため、感染力1位にランキングされるウイルスは新型コロナウイルス(オミクロン株)ではなくなり、その隙をついてインフルエンザウイルスがランクアップしてきたわけです。つまり、インフルエンザの再流行は新型コロナウイルスの流行がピークアウトしたということです。
ビタミンDはCOVID-19(武漢株)に対する感染予防効果や重症化予防効果(治療効果)が期待できそうだということは以前にお話ししました(ブログ:ビタミンDとCOVID-19(武漢株)感染率)、(ブログ:ビタミンDによるCOVID-19(武漢株)の治療)、(ブログ:日本におけるCOVID-19(武漢株)の重症度)。このような科学的なエビデンスがあったので、当院では2020年10月より全職員に、COVID-19感染予防対策として、ビタミンDの摂取に協力してもらいました。その後、ウイルスが変異しオミクロン株の流行が始まり、2022年3月に、オミクロン株の襲撃により院内クラスターが発生し、ビタミンDのオミクロン株に対する感染予防効果は無残にも撃沈したのは以前のブログにある通りです(ブログ:ビタミンDとCOVID-19(オミクロン株))。COVID-19感染予防にビタミンDを一押ししてきた自分としてはこの上なく、落ち込みました(今では笑)。ですが、当院職員の多くは自分のビタミンDに対する思いを理解してくれて、その後も継続摂取してくれる人が大多数です(嬉し涙)。
ビタミンDはA型インフルエンザに対する感染予防効果に有効であることは証明済みです(ブログ:ビタミンDとA型インフルエンザ)。
2023/2024シーズンは夏からインフルエンザの流行が始まりました。2024年3月までに当院においてもインフルエンザに感染した職員がいました。
【対象】2024年3月における在籍職員60人を対象に6か月以上継続して医療用ビタミンDサプリメント(5,000IU)を摂取している群(33人)とその他の群(27人)の2つのグループに分けました。後者は市販ビタミンDサプリメント(1,000IU)を摂取しているか、全く摂取をしていない職員(3人)、あるいは医療用ビタミンDサプリメントを摂取しているが6か月に満たない人を含みます。
【結果】対照群(27人)は4人(14.8%)がA型インフルエンザに感染しました。一方で、医療用ビタミンDサプリメント群(33人)は感染したのは1人(3.0%)でした。医療用ビタミンDサプリメント群の職員の中には家族がインフルエンザに感染しましたが、発症しなかった人が数人いました。
【結論】医療用ビタミンDサプリメントの長期的な摂取はA型インフルエンザの感染予防に寄与する可能性が示された。
インフルエンザワクチンの感染予防効果に関しては、1987年の「前橋レポート」にて感染予防効果は乏しいという報告がされました。1994年に国は予防接種法を改正し、インフルエンザワクチンを任意接種としました。もちろん、「前橋レポート」の結論に反論する意見もあるようですし、一方で重症化予防効果を有するという考えが今でも強くあるようです。しかし、それを裏付ける報告もありません。インフルエンザは子供や高齢者にとって、重篤な合併症を引き起こすことがあり、その感染予防と重症化予防は重要です。特に小児ではインフルエンザ脳症を併発することがあり、致命的な影響を及ぼす危険性があります。
コロナ禍における無駄な感染対策で、ビタミンD血中濃度は更に低下しています。インフルエンザの予防のみならず、総合的な健康度をアップするために、医療用ビタミンDサプリメントで、今こそ、「キープD」!
医療用ビタミンDサプリメントをご希望の方は「サプリメント申込みフォーム」よりご連絡ください。
*小児の場合はサプリメントの服用が難しいことがありますので、当院ではスプレー式液体のサプリメントも扱っております。無味無臭で、食品に混入させることで、無理なく服用をさせることができます。是非、お試しください!
当院におけるインフルエンザ感染状況(2023/2024シーズン)