日本国民の98%がビタミンD不足! 脳神経外科おたる港南クリニック

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日本国民の98%がビタミンD不足!

 2024年の最初のブログは、小生が強力に推し進めている「日本全国民、D活!」のスローガンを後押ししてくれる内容です!
 2023年4月に東京慈恵会医科大学の研究チームが大規模な対象者で日本国民のビタミンDの不足を示した論文です。対象は、2019年4月~2020年3月に東京都内の東京慈恵会医科大学関連の健診センターで健康診断を受診した参加者5,518人(男性3,400人+女性2,118人)です。

 ビタミンD血中濃度は対数正規分布を示し(Fig1A)、男性の方が高い傾向にあり、全体の平均は15.5±5.96ng/mLでした(Fig1B、C)。

 年齢と正の相関がありました。

 ビタミンD血中濃度は日本骨代謝学会、日本内分泌学会、日本骨粗鬆症学会の定義を利用して分類しました(Fig3A)。1092人(19.8%)が不足で、4334人(78.5%)が欠乏と分類されました。5,396 人 (98.3%) の参加者がビタミンD血中濃度は正常範囲内にありませんでした(Fig3B)。
【Determination of a Serum 25-Hydroxyvitamin D Reference Ranges in Japanese Adults Using Fully Automated Liquid Chromatography-Tandem Mass Spectrometry.】Miyamoto H., et.al. The Journal of nutrition. 2023 Apr;153(4);1253-1264. doi: 10.1016/j.tjnut.2023.01.036.

 当院においても以前のブログで発信した通り、252名のデータではありますが、ビタミンD血中濃度は96.4%の方が正常範囲になく、平均は18.7ng/mLでした(ブログ:北海道民のビタミンD血中濃度)。ほぼ同様の結果が改めて、医学論文で発表されました。これは明らかに事実のようです。
 ビタミンDは紫外線(UV-B)により皮膚で合成されることが80%で(ブログ:紫外線)、食事由来のものが20%です。ビタミンDは、飢餓状態になっても身体が作らなければならないほど重要な栄養素です。ビタミンDは様々な機能があり、それらは生体にとって必要不可欠なものです。ビタミンD血中濃度が低い人は高い人に比較して、死亡率が高いことは以前も説明しました(ブログ:Dr.末武が教える最高の栄養素『ビタミンD』:「D活をはじめよう!」)。ビタミンD血中濃度が低いと、癌、感染症、高血圧、糖尿病、アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎、骨粗鬆症などなど、様々な疾患の引き金になります。
 新型コロナウイルスの流行が始まった3年前に、国は緊急事態宣言を発出し、屋外イベントを含むイベントを中止し、子供が遊ぶ公園まで封鎖しました。以降、メディアに出てくる専門家と称する輩が感染対策として、屋外においてでもマスクの着用を推奨してきました。不織布マスクは約80%のビタミンDの合成を抑制します。夏以外は顔と手しか露出していないのに、顔を半分も隠したのです。正確なデータはありませんが、この3年間でのビタミンD血中濃度は以前より更に低下している印象です。これじゃあ、A型インフルエンザが流行するのも必然の結果です(ブログ:ビタミンⅮとA型インフルエンザ)偉そうな顔して、テレビに出て、△をもらってデタラメばかりほざきやがって!何も知らない一般人に恐怖を煽り、感染対策とは言えないことを強要し、挙句の果てにこんなクソ注射を推奨し、△儲けをしやがって、人の生命や健康を損なわせて、医師として恥を知れ!俺は絶対に許さん!
 武漢株からデルタ株までの新型コロナウイルスは子供に感染することは少なく、オミクロン株では子供が重症になることは少ないのです。でも、インフルエンザは脳症を引き起こす危険性があり、最も注意しなければならないのは子供の脳症です。子供にとって、COVID-19よりも恐ろしいのはインフルエンザです!ことが起きてからでは遅いのです。自分からのお願いです!インフルエンザの感染予防と重症化予防のために、特に子供のインフルエンザ脳症を予防するために、とにかく、お子様のビタミンD血中濃度を早急に上げて下さい。日本全国民、「D活」!これが自分の目標です。特にビタミンD血中濃度がより一層低い全北海道民の「D活」は必須です!これが達成できれば医者は儲からなくなりますけれど・・・(涙)。
 日本の医療ってこんな有用なことに気づいていないのです。大病院の偉い先生は保険診療内の範囲でしかものをみません。どんなに有用な方法があっても、保険外診療を検証しようとはしません。このような医師が日本の医療を牛耳っている限り、いつまで経っても陽の目は見ないでしょう。だからこそ、気づいた人だけが行うしかないのです。
 このブログと時を同じくして、この論文を題材に2024年1月4日にNHK総合テレビでも「あしたが変わるトリセツショー」という番組で「ビタミンD取扱!世界が注目骨丈夫&インフル予防」という特集が放送されました。