ワクチン接種後症候群:体験談No.1 脳神経外科おたる港南クリニック

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ワクチン接種後症候群:体験談No.1

 症例は78歳男性で、家族の反対を押し切り、自分の強い意志で新型コロナウイルスワクチンを接種した。元々自立していて元気であった。2024年3月頃より妻が夫の行動異常に気付くようになったので認知症を疑い、当院の保険診療外来を受診した。MRIにて異常所見なく、軽度認知症と診断された。家族が元々、新型コロナウイルスワクチンに懐疑的であったため、当院のオーソモレキュラー栄養療法外来に興味を持ち、受診した。

新型コロナウイルスワクチン接種歴 7回(最終接種2023年10月13日)
新型コロナウイルス感染症 既往無し
既往歴:心房細動、高血圧、脂質異常症、膵臓腫瘍

初診時(2024年3月14日)
 HDS-R=18/30
 MMSE=24/30
 SARS-CoV-2 IgG=63,000AU/mL(正常値50 AU/mL未満 アボット社)

治療経過時(2024年8月15日)
 HDS-R=26/30
 MMSE=25/30

 行動異常は新型コロナウイルスワクチンの複数回接種後に生じ、ワクチン接種後にブレインフォグや認知症が生じることが報告されていたので、因果関係は不明であったが、家族のご希望により、「ワクチン接種後症候群」の診断のもとにそれを照準にして治療を開始した。
約3~4か月後より、回復の兆しが見えてきた。約5か月後には家族も驚くほどに回復した。

ご家族の感想を以下に掲載します。

 「父がおかしい、と母から連絡をもらったのは、今年の3月初旬のことでした。父が、トイレの前に、立ちすくみ、30分以上立ち尽くしていることがあるというのです。言動もおかしい、と母から電話で説明がありました。すぐに実家へいくと、「なんだか、扉をどう開けたらいいのかわからなくなるのだ。」というのです。これは大変だ、脳疾患かもしれないと、私は焦りました。母から、去年からそういったことは、稀にではあるけれど時々あったが、私がショックを受けるとおもい、話さなかったというのです。これはたいへん、脳疾患かもしれないと、脳神経外科おたる港南クリニックさんをすぐに受診いたしましたが、画像検査では問題がなく、認知症のテストに低下が認められ、軽度の認知症であると診断されました。
 父は、去年の年末から、膵臓に良性の腫瘍ができて、胆管や膵管に管を通すために、入院を繰り返していました。そのころから、繰り返し受けていたワクチンの影響かもしれないと思い、また、体調が悪化して痩せてしまった父に、栄養外来を勧めていました。ですが、父は昔から頭が硬く、自分の信じたものしか受け入れられず、それならば仕方ないと私も強くは勧めませんでした。ですが、認知症の症状が強く出て、母との日常生活に大きく支障が出ているということで、半ば強引に父をオーソモレキュラー栄養療法外来へ連れていきました。説明しても、ぼんやりの生返事で、常になにか考えこんでいるようで反応の悪い状態でした。何度説明しても納得がいかないようでしたが、母と相談して、まずは受診してみることにしました。詳しい採血の結果、新型コロナの抗体が非常に高い状態で、とても驚きました。末武先生が丁寧でわかりやすい説明をしてくださいましたが、父は静かにうなずくのみ。それでも、自宅でサプリを飲み、認知症の症状を抑えるお薬も素直に飲んでいましたが、理解力が低下していたようで、何度も「騙されているようだ」「なにかたくらんでいるのではないか」と、サプリを拒否したり、受診を嫌がったりすることも何度もありました。それでも、何度も話し合い、大切さを伝えて、家族でサプリを飲んでもらうように支えていきました。そして3〜4ヶ月たったころでしょうか、徐々に父が、ふわふわとした話し方から、父本来のはっきりとした口調へ戻っていきました。そして今は、「俺はどうして栄養外来にかかっているのだ?」という質問に対して、状況を説明すると、理解できるようになっていきました。いまでは、認知症のテストの点数もよくなり、認知症の症状を抑える薬は、飲まなくても良くなりました。父は、自分が栄養外来にかかり始めた頃のことをぼんやりとしか覚えていませんが、まるで現実世界が囲碁の世界のようだった、と話します。扉は開けるのに、向こう側へ歩いていけるのに、それはルールで禁止されているかのような世界であったと言います。私には到底理解できませんが、怖い世界を体験したのではないかと思います。トイレの前で、立ち尽くす父を知っている母は、いまの父の回復をみて、とても驚いています。
 あのとき、末武先生に頼らなければ、我が家は、どうなっていたのでしょうか。自宅での生活もままならず、ほんとうに大変なことになっていたと思います。今は、父と母と、子供たちの成長を一緒に話し分かち合い、笑い合えるようになれたことがとても幸せです。ありがとうございます。あの状態の父に向き合い、治そうとしてくださったこと、そして適切なサプリや薬を処方していただいたこと、ほんとうにありがとうございました。
 父のことを文章では、うまく伝えきれず、自分の文章力を恨むばかりですが、本当に感謝しております。これからもよろしくお願いいたします。」

 高齢者の場合は、加齢に伴い認知症状が出現するので、新型コロナウイルスワクチン接種による影響があると考えることはほぼありません。しかし、診断は確定できませんが、それをターゲットにした治療を行うことにより、認知症状が改善したという事実は多く存在します。ご両親が、「ここ最近、急に認知症状が出現した」という場合は一度、疑ってみるべきと思います。もし、新型コロナウイルスワクチン接種による影響が強い場合であれば改善する可能性があります。保険診療では認知症の改善は困難ですが、接種とは無関係のものでも回復する可能性はゼロではありません。是非一度、ご検討下さい。ただし、保険診療での対応は不可能です。自由診療(ブログ:自由診療)となりますので、全額負担となります。多くの高額なサプリメントや対策品をご購入いただきますので、負担は大きくなってしまうことをご了承ください。詳細は当院オーソモレキュラー栄養療法外来にお問い合わせ下さい。

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