リーキーガット症候群の原因 脳神経外科おたる港南クリニック

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リーキーガット症候群の原因

 多くの現代人は少なからずリーキーガット症候群(ブログ:リーキーガット症候群)の傾向があります。大きな原因は食生活です。「細菌、ウイルス、真菌」「毒素」「食物」「薬剤」「ストレス」など、数多くのことがリーキーガット症候群の原因になりますが、ここではより直接的で即効的な改善のために、大きな原因に絞ってお話しします。

①ビタミンD不足

 ビタミンDは腸上皮粘膜細胞の細胞間結合であるタイトジャンクションを強固にする働きがあります。日本国民の98%がビタミンD不足の状態にあります(ブログ:日本国民の98%がビタミンD不足!)(ブログ:北海道民のビタミンD血中濃度)。ビタミンD血中濃度を適正値に維持することがリーキーガット症候群を改善し、アレルギー疾患を根本治療する第一歩です!これが「ビタミンDは健康長寿の1丁目1番地!」をスローガンに全人類のビタミンD血中濃度を高めてもらおうという自分の主張の一つの大きな理由です。これは簡単です。医療用ビタミンDサプリメントを摂取するだけです。今こそ、「キープⅮ!」

 ②糖質過剰摂取

 糖質過剰摂取により吸収されなかった糖質は、腸内の悪玉細菌やカンジダなどの真菌のエサになってしまいます。その結果、悪玉菌は元気づいてしまい、炎症を引き起こします。とは言え、「糖質依存症」(ブログ:糖質依存症)に陥っている方はすぐの解決はなかなか難しいですね。でも、現代食生活の中で、最もベースにある悪は糖質過剰摂取です。白米や麺、パンの他においしそうな精製糖質(ケーキ、アイスクリーム、スナック菓子をはじめとするお菓子、ジュースなどの清涼飲料水などなど)が蔓延し、多くの人はおいしいと言って食べていますが、そのほとんどの人が「糖質依存症」(ブログ:糖質依存症)に陥っていることに気づいていませんし、糖質過剰摂取が身体に悪影響を及ぼすことにも気づいていません。但し、糖質は身体にとって必要なものでもありますから、完全に遮断することは悪影響を及ぼします。問題点は過剰に摂っているということです。

③グルテン、カゼイン

 小麦に含まれる「グルテン」、牛乳に含まれている「カゼイン」というタンパク質はリーキーガット症候群の大きな原因です。これらのタンパク質はヒトの身体では消化できません。従って、腸内に残留し、炎症を引き起こし、リーキーガット症候群の原因となります。
 とは言え、今の世の中はおいしいグルテンだらけですね。パン、ラーメンやうどん、素麺などの麺、ピザやパスタなどです。グルテンやカゼインの影響は人によって異なります。その影響を見るためには2~3週間ほど完全離脱して、体調が変化するかどうかみてみると良いでしょう。全てのグルテンをとらないのは難しいのですが、パンを止めることだけでも影響は小さくできるでしょう。影響の強い人は完全離脱、影響の小さい人はグルテンを食べることに罪悪感を持ちながら、最低必要限に食べることが良いですね。アレルギー性鼻炎や結膜炎、アトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー性疾患の方はまずはこれを止めることから始めて下さい。これならお金はかかりません。最近、巷にはグルテンフリーの食材が出回っています。グルテンの身体に対する影響を考えだしてきているのです。とはいえ、それなりに高額な商品です。どうしてもグルテンを食べたい人は以下のサプリメントを利用することも一つの手です。ご希望の方は「サプリメント申込みフォーム」よりお申し込みください。

スペクトラザイム グルテンダイジェスト(医療用消化酵素サプリメント)
\10,500(税抜):90粒入り(グルテン摂取時1食1粒で90回分)

 ついでに、食後の胃部不快を感じる方は消化酵素不足の可能性があります。そのような方のために以下のサプリメントをお勧めします!

スペクトラザイム(医療用消化酵素サプリメント)
\9,700(税抜):180粒入り(1回の食事時に1~2粒で90~180回分)

*使用感をみてみたい人はお試し用もあります。\2,100(税抜):30粒入り お試し用がご希望の方もスペクトラザイムをチェックして下さい。

 カゼインは牛乳のみならず多くの乳製品に含まれています。せめて、牛乳を無調整豆乳に替えましょう!チーズが好きな自分はいつも罪悪感を持ちながら、少しだけ食べています。思い出してみれば、自分の小学生時代である昭和40年代の給食はパンと牛乳がメインでした。今考えるとどっちとも身体に悪いものでした(笑)。「健康のために残さずに食べましょう!」って(笑)。しかし、当時の社会はこのような認識が無かったので仕方ありませんね。

④薬剤

 細菌感染の治療として用いられている抗生物質は腸内フローラの構成を乱します。もちろん、抗生物質は医療には必要不可欠なものですが、必要な状況下で最低必要限に使われることが大切です。しかし、現代医療では必ずしも適切な使われ方ばかりではないのが現状です。そのため、善玉菌も死滅し、腸内細菌叢のバランスが崩れてしまいます。
 逆流性食道炎や胃潰瘍などの胃酸分泌が影響している疾患のみならず、胃部不快感の改善のために胃酸分泌抑制剤が使われています。最近はプロトンポンプ阻害剤という強力に胃酸分泌を抑制する薬剤が使われています。胃に近い小腸上部には比較的酸に強い細菌が存在します。十分な胃酸を分泌することは小腸の細菌叢を維持するために必要です。胃酸分泌を過度に抑制することで、それらのバランスが崩れてしまいます。その他、薬局でも気軽に買うことのできる痛み止めや風邪薬に含まれているNSAIDsと呼ばれる消炎鎮痛剤の常用はリーキーガット症候群になるようです。

⑤アルコール

 アルコールはタイトジャンクションをゆるめます。飲み過ぎにご注意!

⑥食品添加物

 現代は多くの食品添加物が使われています。特に人工甘味料(アスパルテーム、アセスルファルカリウム、スクラロースなど)はカロリーオフと謳われ、多くの食品に入っています。これは腸内フローラをかき乱して、リーキーガット症候群の原因になるようです。実はカロリーオフの食料品はダイエットには逆効果です!ダイエットのためにカロリーオフの清涼飲料水をお飲みの方は直ちにやめて下さいね。自分は30年間以上、カロリーオフはダイエットに有効であると信じて、人工甘味料入り清涼飲料水を飲み続けていました(笑)。これじゃあ、痩せるわけきゃない。別の機会にお話しします。

 健康のためにリーキーガット症候群を回避することが大切です。まずはお金をかけずにできることからやりましょう!皆様方のご健康を心よりお祈り申し上げます。

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