免疫に関わる全ての細胞(免疫担当細胞)は骨髄の造血幹細胞より作られます。それが分化して、顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)と単球、リンパ球となります。それらは脾臓に蓄えられ、顆粒球は血液の中を循環します。単球は同様に脾臓に蓄積されて、末梢の様々な組織でマクロファージや樹状細胞になります。B細胞やNK細胞は骨髄の中で分化し、脾臓やリンパ節などの二次リンパ組織で更に分化し成熟し、そこに蓄えられます。一方で、骨髄で分化し、胸腺を通過したものはT細胞となります。T細胞、B細胞、NK細胞をまとめて、リンパ球と言います。これらのリンパ球は血液中、リンパ液中、組織液中を循環し、更に分化成熟して、外的異物を攻撃します。
ほとんどのリンパ球は異物を攻撃するのですが、「制御性T細胞」だけは、その攻撃が過剰にならないように抑制的に働きます。
アレルギーは「免疫の暴走」です。本来は抑制的に働くはずの制御性T細胞の機能不全で、制御性T細胞の働きを正常にすることによって、アレルギー疾患を根本治療することができるというわけです。
では、どのようにして制御性T細胞を正常に機能させることができるのでしょうか?
①ビタミンD
ビタミンDの免疫に対する機能は、弱体化した攻撃力を強化するのみでなく、制御性T細胞の働きを強化することによって過剰な攻撃力を抑制するという別の側面もあり、免疫全体を調整するという作用があります。ビタミンD血中濃度を適正範囲内にすることが重要です。これが、「ビタミンDは健康長寿の1丁目1番地!」をスローガンに全人類のビタミンD血中濃度を高めてもらおうという自分の主張の一つの大きな理由です。これは簡単です。医療用ビタミンDサプリメントを摂取するだけです。今こそ、「キープⅮ」!
アレルギー性疾患との戦い、関ヶ原の合戦に例えると「徳川家康」の役割をするのがビタミンDです!徳川家康がいなければ、合戦は勝負になりません。では、その参謀である徳川四天王の役割をするのがビタミンAとマグネシウム(Mg)です。この布陣で、アレルギー性疾患と戦う準備ができます。これら無しに医薬品による対症療法ですか?それではいつまでも完治することはありません。
②酪酸菌
骨髄の造血幹細胞から胸腺を通過したリンパ球は、直接あるいは末梢リンパ組織において制御性T細胞に分化成熟します。ここで大きな役割を成すのが大腸に存在する酪酸菌です。酪酸菌が産生する酪酸が制御性T細胞の分化成熟を正常にするので、大腸内で酪酸菌が酪酸を十分に産生できる環境にすることが大切です。参考文献の著者:小柳津広志先生(微生物専門の東京大学名誉教授)によると、酪酸菌を増加させるには「フラクトオリゴ糖」が最も効果が高いようです。また、市販の「オリゴ糖」はほとんど甘味料で、整腸作用は無いとのことです。数あるオリゴ糖関連商品の中で自分のおススメは、小柳津先生の開発した「長沢オリゴ」です!当院では多くの職員や家族、患者さんが摂取しています。安価にもかかわらず、便秘には即効性があり、評判がいいですね。当院では対面販売のみの扱いになります。遠方でご希望の方は以下のサイトで、インターネット注文できます。
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【花粉症は1日で治る!-東大の微生物博士が教える―】小柳津広志 自由国民社
酪酸菌を増やし、大腸の腸内環境を整え、ビタミンD血中濃度を適正範囲内に維持して、制御性T細胞の働きを正常にすることがアレルギー性疾患治療の第一歩です!今こそ、「キープD」!
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