だまし絵 脳神経外科おたる港南クリニック

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だまし絵


 この絵を一度は目にしたことがある方は多くいらっしゃると思います。作者は不詳のようですが、「妻と義母」というタイトルです。皆さんはどうでしょう?妻に見えますか?それとも義母に見えますか?若い世代では若い女性を最初に認知する人が多く、年配の世代では老婆を最初に認知する割合が高いようです。
 同じものを見ているのに見え方が異なる絵は「だまし絵」と呼ばれています。多義図形とも呼ばれています。もとは三次元だった対象物が網膜に投影されると情報は二次元化します。この時点で情報量は減り、完全に再現することができなくなるために、人によって、複数の見え方のうち、一方を脳が選択し、異なったものとして認識されるとのことです。
 どうして、このような話をしたのかというと、血液検査結果を見た時に、保険診療医とオーソモレキュラー栄養療法医では、同じ検査結果を見ても異なった情報処理を行うからです。従って、一般の保険医療機関で保険診療医が解読する結果で、「異常無し」と判断されても、オーソモレキュラー栄養療法医がみると突っ込みどころ満載となるのです。保険診療医は疾患の有無を判断するのみです。しかし、オーソモレキュラー栄養療法医は疾患のみならず、栄養状態を評価する目を養っているのです。また、保険診療医は保険診療で認められた項目しか検査できません。一方で、オーソモレキュラー栄養療法医は評価に必要な項目も追加してみることもできます。
 うつ病は、保険診療では症状のみを評価してうつ病と診断しますが、実はうつ病の原因は血液検査で、ある程度評価できるのです。そして、うつ病の診断も研究レベルでは可能なのです(ブログ:うつ病は感染症だった!)。近い将来に実用化されると思います。うつ病の原因は「パワーハラスメント」だけではありません。もちろん一因ではありますが、それだけではなく、その人個人の栄養状態に問題があるのです。当院では保険診療のみの心療内科医とは全く別なアプローチでうつ病を治療しています。医薬品は一切使いません。こんな話、どこの保険診療医療機関の心療内科医も知らないでしょう!保険診療医がこのレベルに近づくには何年もかかるでしょう。なぜなら、うつ病を治療するのに必要な手段を開発して、臨床治験して、世の中に出るには最低10年はかかると思います。医薬品の認可なんて、そんなものです。しかし、最近出回っているお注射はそんな必要な過程を全てぶっ飛ばして、いきなり使い始めているのですから、どのような結果が出るかわかりません。というか、既に結果は出ていますが、その結果を世の中は認めていないだけですが。
 うつ病の症状として、「自殺念慮」があります。そのうちに大切なご家族を失わないように早く対応すべきです。お困りの方は是非一度、受診ください!