うつ病は感染症だった! 脳神経外科おたる港南クリニック

〒047-0003 北海道小樽市真栄1丁目6番1号

0134-65-7725

ブログ

うつ病は感染症だった!

 衝撃的なタイトルにしました(笑)。でも、ご心配なく!新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスと違って、皆さんが今後感染するという感染症ではありません(笑)。しかし、うつ病の発症メカニズムが判明したため(ブログ:うつ病の原因遺伝子)、うつ病は感染症ということになります。
 皆さんが赤ちゃんの頃に感染した「突発性発疹」の原因ウイルスであるヒトヘルペスウイルス6型(HHV-6)が原因であったからです。但し、同じHHV-6でも、その遺伝子配列によって、うつ病になりやすい人もいればなりにくい人もいて、それはHHV-6に感染し、突発性発疹を発症した時に既に決まっていたのです。
 HHV-6は終生免疫を獲得しますが、正確に言えば、一生にわたり体内に潜伏・持続感染しているのです。他にも終生免疫を獲得すると言われている疾患はいくつかあり、私見ではありますが、それらも全て一生涯にわたり、生体内に潜在・持続感染しているから二度と発症しないのではないかと思っております。まれに二度感染する方もいらっしゃいますが、それは同じヒトヘルペスウイルス7型(HHV-7)も突発性発疹を引き起こすためです。ここではHHV-6にしぼってお話しします。

 うつ病の原因はほぼ解明されました(ブログ:うつ病の原因遺伝子)。赤ちゃんの頃に感染し突発性発疹を起こしたHHV-6が潜在・持続感染している状態で、ストレス負荷によりHHV-6が再活性化して、嗅球のアストロサイトにおいて「SITH-1遺伝子」が発現し、「SITH-1タンパク質」を産生します。その「SITH-1タンパク質」が「CAML」と結合し、細胞内カルシウム濃度を上昇させて、嗅球のアストロサイトにアポトーシス(細胞死)を引き起こします。一方で、脳内ではアセチルコリンの著しい低下が生じ、コリン作動性抗炎症経路が障害され、ストレスによって生じた炎症サイトカインを処理しきれなくなって、脳内炎症が長期間持続されてしまいます。これはマウスの実験で証明されたものですが、はたして、マウスで起こったことがヒトでも起こっているのでしょうか?
 東京慈恵会医科大学ウイルス学講座:近藤一博教授らは、うつ病患者において、抗SITH-1抗体(SITH-1+CAMLの結合体に対する抗体)をもっているかどうかを検討した結果、なんと、うつ病患者の79.8%の患者に抗SITH-1抗体が存在することがわかったのです。一方、健常者で抗SITH-1抗体をもっていたのは24.4%でした。計算すると抗SITH-1抗体を持っている人はもっていない人に比較して12.2倍もうつ病になりやすいということです。

 健常者で抗SITH-1抗体をもっていたのは24.4%ですが、近藤らはうつ病の診断に使われるうつ病スコア(BDI)も用いて抗SITH-1抗体との関係を検討しました。このスコアでは11点以上の状態が2週間以上継続するとうつ病と定義されています。ところが、うつ病と診断されていない11点未満の健常者において、スコアと抗SITH-1抗体価はきれいに正相関していたのです。つまり、うつ病患者も健常者もうつ症状の程度は抗SITH-1抗体価と密接な関係があったのです。
 こうして抗SITH-1抗体価はうつ症状と正の相関関係が立証されました。つまり、抗SITH-1抗体価が高値の人はストレス状況下においてうつ病を発症するリスクが高いのです。これを測定することができればご自身のうつ病になるリスクがわかりますね。しかし、今はまだ研究段階で、この抗体価の測定は商品化されていないようです。早く、医療機関で測定可能になることを期待しています。
 とはいえ、うつ病の発症メカニズムが解明されたので、治療の方向性は見えてきましたが、これに基づいて、何かの医薬品を開発し、臨床治験をし、保険認可されるまでは何年もかかるでしょう。実は現在、うつ病の治療に、他の目的に対して使われている医薬品を転用することが検討されています。安全性はチェックされて、現在使われている医薬品ですが、それにしても他の目的に転用するとなればそれなりに臨床治験をしなければなりません。ですから、認可されるまでは然るべき期間が必要です。でも、うつ病は自殺念慮、自殺企図を呈する疾患です。大切なご家族の生命に直結する問題です。それまで待ってなんかいれませんよね。
 検証プロセスを全部ぶっ飛ばして、いきなりヒトに使うということは、最近のお注射までこれまでの医療ではありませんでした。過去40年にわたり研究されてきて、1度も成功したことが無い遺伝子新薬のお注射をたったの1年で開発し、臨床治験をぶっ飛ばし、いきなり使い始めて、成功するはずがありません。これだけ聞いただけでおかしなことが起きているということに気がつかないとなりません。既に甚大な被害が出ています。人類にとって、特に日本人の多くは世界に類を見ないほど高頻度に曝露されています。今後、それをしたことに対する影響が更に大きなものとして跳ね返ってくるでしょう。最近、話題のサプリメントによる健康被害が問題化していますが、お注射でそれより大きな被害が出ているにも関わらず、こちらはほとんど問題化されていません。民主主義国家日本はとてつもない情報統制がなされているようです。
 この機序を考慮して、うつ病の治療に期待ができるサプリメントをオーソモレキュラー栄養療法の観点から、アイディアが出てきました。サプリメントは食品です。臨床試験は不要です。

うつ病対策サプリメント(4つ、または5つのサプリメントのセット)
¥20,500(税抜):30日分、¥25,500(税抜)【有経女性の場合】:30日分

 *有経女性の方はこれに更に1つの医療用サプリメントを加えて、¥5,000(税抜)の追加で、¥25,500(税抜)となります。ご希望の方は「サプリメント申込みフォーム」よりご注文下さい。

 対面診療限定ではありますが、「うつ病外来」を始めました。オーソモレキュラー栄養療法での対応ですので、自由診療、完全予約制です。事前に当院のブログ(ブログ:自由診療)(ブログ:医療用サプリメント)をご一読の上、ご了承いただいた方は「オーソモレキュラー専用直通番号:0134-65-7725」(お問い合わせ対応時間:月~金曜日9:30~16:30)へご連絡ください。

【疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた】近藤一博 ブルーバックス:講談社