北海道民のビタミンD血中濃度 脳神経外科おたる港南クリニック

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北海道民のビタミンD血中濃度

 では、実際に北海道(小樽市近郊)におけるビタミンD血中濃度はどうなのでしょうか?コロナ禍が始まった2020年秋から当院職員にビタミンDの重要性を説明して、ビタミンD血中濃度を測定しサプリメントを服用することに協力してもらいました。以後、患者様を含めて、サプリメントを服用していない初期のデータを収集しました。

 全体で252人です。正常値30ng/mlを超えていたのはたったの3.6%でした。残りの96.4%は正常値を下回り、不足や欠乏と判断されました。

 平均は18.7ng/mlでした。東京のある先生のデータでは24.5ng/mlで、比較すると北海道はなんと東京の76.3%にしかならなかったのです。飛行機でたった1時間ちょっとしか離れていない緯度の違いなのに驚きです。一般的には加齢とともにビタミンD血中濃度は低下するということですが、当院におけるデータでは年齢による違いは認められませんでした。しかし、長期間にわたり医療機関や介護施設にいた方は驚愕的な低値の人が多いです。また性差はありませんでした。
 実は2020年から経年的にビタミンD血中濃度は低下傾向にあります。なぜでしょうか?大きな原因の一つとして、「マスク」が挙げられます。不織布マスクは約20%弱の紫外線が透過するようです。逆に言うと約80%の紫外線がブロックされることになります。夏以外の皮膚の露出は顔と手だけですよね。その顔の半分が屋外でもマスクによって覆われることにより、ビタミンD生成が抑制されていたのです。もう一つは行動制限!緊急事態宣言などで、外出が制限されました。子供が遊ぶ公園が閉鎖されたり、屋外でのイベントが中止されたり、ビタミンD血中濃度を低下させるような方向に仕向けられました。この3年間で行われてきた感染対策は本当に正しい判断だったのでしょうか?
 ビタミンDには免疫力強化作用があると何度も言ってきました。このような低値であるなら、集団感染が発生すれば、重症化したり、死亡したりする高齢者が出てくるのも至極当然のことであろうと思います。医薬品には活性型ビタミンD製剤がありますが、これは骨粗鬆症の患者様にしか使えません。また、以前にも述べましたが(ブログ:ビタミンDの産生と代謝)、医薬品の活性型ビタミンD製剤では十分な効果が期待できないのです。ビタミンDが新型コロナウイルス感染症の重症化を抑制するということは多くの論文に発表されています。ビタミンDに新型コロナウイルス感染症の効果を期待するということだけでなく、普段の状況でさえ、ほとんどの人が正常値に達せずに不足または欠乏状態にあり、それが様々な疾患の原因となり得え、その充足状況により死亡率が低下するという論文(ブログ:Dr.末武が教える最高の栄養素『ビタミンD』)がある栄養素を補充するということに問題があるはずはありません。過剰投与も、血中濃度をチェックすることにより100%防止することができるので安全で心配のないものなのです。だから、医療用サプリメントで「D活」!なのです。
 北海道在住の皆様(特に旭川以北の高緯度地域の方)、健康長寿でありたいのであれば、医療用サプリメントで「キープD」なのですよ!自分は「全国民、キープD!」をスローガンに発信し続けます。実現すれば日本国民の健康度は大幅にアップし、寿命が延長し、健やかに長生きできることは間違いありません。そして、医療費の大幅削減が実現するでしょう!今まで、ビタミンDのことを知らずして医療を行ってきたことを恥ずかしく思います。
 ビタミンD医療用サプリメントをご希望の方は「サプリメント申込みフォーム」よりご連絡ください。