3年前の狼煙 脳神経外科おたる港南クリニック

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3年前の狼煙

 3年前の2021年12月5日に国が勧める新型コロナウイルス対策に疑問を持ち、北海道の医師、歯科医師、獣医師15人(北海道有志医師の会)が連名にてワクチン接種の中止を求める文書をSNSで発信しました。反響は凄まじいものでした。良きにつけ、悪しきにつけ(笑)。励ましのご連絡をいただいた一方で、批判的なご意見もありました。「医者ともあろうものがデタラメを発信している」とか(笑)。
 それより前、メディアで新型コロナウイルスのニュースが流れ始めた頃から、専門家が発信する情報に違和感を覚えた自分は、今、起きている状況を正しく理解するために情報を集め、猛烈に勉強しました。それは、一般の方たちが得るテレビや新聞などのメディア、YouTubeなどからの情報ではなく、PubMedという科学論文の検索サイトで、医学論文を読みあさっての話です。そして、自分なりの考えを構築しました。ある日、YouTubeを観ていると、なんとその考え方とほぼ同じ考え方をもった科学者がいらしたではありませんか。それが大阪市立大学名誉教授の井上正康先生でした。
 一般の方の情報収集はほぼメディアからの発信のみなので、専門家と呼ばれている医者や科学者が発信する情報を鵜呑みにするしかないと思います。自分は、彼らは当然正しい情報を発信してくれるものと思っていましたし、医者や医学生なら、メディアで発信された内容を疑問に思うであろうと考えていましたが、なんと彼らも簡単に騙されてしまったではありませんか???科学立国日本はどうなってしまったのか?自分が医師として長い期間、勉強し、経験してきたことはすっかり否定される結果になり、絶望を感じざるをえませんでした。当院にも一般の人と同じくメディアに洗脳されて、自分の考え方を受け入れることはできなかった職員もいました。そこで、彼らに覚醒してもらうために、2021年6月に当院に井上正康先生をお招きし、新型コロナウイルスについてのご講演をいただきました。それにより、自分の主張が一人よがりの思い込みではないと理解してくれた職員のほとんどが新型コロナウイルスワクチン接種を回避してくれました。
 mRNAワクチンは他の感染症にて、数十年前から、研究され続けてきたものですが、動物実験や臨床治験でたったの一回も成功していない歴史があるのです。SARSやMARSといった過去のヒトコロナウイルス感染症においても、全て失敗に終わっています。その原因は抗体依存性感染増強と言い、接種したことにより感染が増悪するという現象にあります。ところが、コロナパンデミックが発生し、そのワクチンをたったの1年で開発し、今までの医療現場で行われてきた新薬に対する動物実験や臨床治験を全てぶっ飛ばして、全世界中の人類に接種を開始したのです。2023年5月までは評価未確定の臨床治験だったのに!本来であれば臨床治験の結果、有効性や安全性が確認された後に、使われるべきものなのです。医薬品の開発や使用に対しては慎重に進めてきた日本の医療が、こんなことを許容したのです。自分が反対した理由はそこです。臨床治験がどのような結果になるのかは問題ではなく、その過程をきちんと行わなかったことが問題なのです。結果、この遺伝子新薬の効果や副反応をしっかりと評価しないまま、約8割の日本人が接種をしてしまいました。そして、その後の厚生労働省の発表する公式データを分析すると、「史上最大・最悪の薬害」が進行中であると言わざるをえないのです。科学者は今後、そのデータをしっかりと分析し、公表する義務があります。

 今、3年前に我々が発信したフライヤー(https://www.honbetsu-cl.com/img/cobito.pdf)を見て振り返っても、正しい発信をしたと思っています。それにより、自分が社会的窮地に追い込まれるのは覚悟の上でした。ただ、自分の考えを発信することで自分の家族や多くの職員に火の粉が降りかかる可能性もありましたが、発信をやめるという選択はありませんでした。社会的に窮地に追いやられる危険性がある中で、仮に気がついたとしても、大半の医師はそれを考慮し、おかしな行動や発信はしませんし、できません。組織の一員としては上からの指示に従うしかないのです。自分はおかれた状況を吟味すると比較的被害が少ない状況であったと判断したからできたのだと思います。
 しかし、医者が反論しなければ一般の方は世間の情報を鵜呑みにするしかない。この遺伝子新薬には感染予防効果が認められないであろう、そして健康に確実に悪影響するであろうことはわかっていましたし、その悪影響は長期にわたり残存するであろうことも予想していました。現時点では全くその通りになっています。そして、メディアで発信する専門家の見解には一分の正義のエビデンスや理論が無いと思っていたので、自分の信念を曲げることは一切しませんでした。
 もちろん、決められたルールの中で、正反対の考えを持っていた自分は大変苦しい状況でした。ある程度のルールに従わざるをえないし、周囲の人は自分がおかしな主張をしていると思っているし、自分を100%信じてくれているわけではありませんでした。実際、どんなに勉強したところで感染予防は人為的に阻止できないので、当院でも集団感染は起きたし、そうなれば、反対勢力は感染対策と称することをしていないからだと、ここぞとばかりに責めてきたし。今では笑い話ですが、本当に辛かった。でも、3年前に所属や氏名を公表した上で、狼煙をあげたことを今も後悔しておりません。
 自分はこの4年間の「コロナパンデミック」をそのように表現したくありません。これは「コロナ騒動」という人災です。その人災のおかげで世間の人達は大きな被害を受けました。命を失った方も数多く、健康を害した方もとてつもなく多いのです。そのような取り返しのつかない被害を受けた方が多くいらっしゃいますが、それを人災であると思っている人が未だ少なく、自覚せずにいる方は甚大な数に上ります。そればかりでなく、社会的な生命を失った方は相当数に上るでしょう。自分は財政的にとてつもない被害を受けました。しかし、自分の被害は取り返しのつく被害です。それを補填する方法はあったのですが、自分は人の健康や生命を守るために医師になったのに、こんなことで自分の信念は絶対に曲げないと誓いました。結果、自分が失ったのは巨額のお金です。医師になって36年、開業して20年に苦労して積み重ねてきたものをすべて失いました(笑)。しかし、最終的には家族や職員、周囲の知人を守りきったことを自負しております。一方ではそれを利用して、潤った輩もいることも事実です。自分はそういった輩を許すことはできません。特に知識を持った医者であれば尚更です。
 今では、自分の主張に最初は疑問を持ち、半信半疑だった職員も理解してくれたと思います。4年前からずっと同じことを言い続けているからです。反対側の意見を持つメディアで発信する医師はその場その場の状況に合わせ意見を述べていて、過去に言ったこととは矛盾する発信をしています。最初は2回接種すれば感染は予防できるのではなかったのですか?それが外れた時には効果が無いと判断し、止めればいいのに、まだやり足りないからだと言い始め、もう7~8回も続けています。感染予防効果がないことが明白になると、今度は重症化予防効果のために接種すべきであると言い始めました。そして、それを繰り返していくたびに被害者はどんどんと増加していきました。そして、それを繰り返していくたびに潤った輩もいるのです。
 我々がどんなに反対してもメディアでの発信にはかなわず、日本人の約8割の方が接種してしまったのです。反対することは一般の方でもできますが、治療は医者でなければできません。そこで、自分は接種してしまった人たちを何とか救おうという方向に転換しました。自分は医者として治療に専念し、その被害者を救おうと日々精進してきたのですが、敵は謎に包まれたまま、多少の影は見えてきましたが、まだまだわからないことだらけです。かなりの患者様は軽快することができたのですが、症状を完全に回復した患者様は少なく、軽快すれども、残存する患者様がほとんどです。一方では何をやっても微動もしない患者様もいらっしゃいます。接種が始まって、3年以上経過していますが、その中で一つだけ確信を持っていることは、その影響が完全に抜けた人は1人もいないということです。それは症状のある人ばかりでなく、無症状の人も含めてです。但し、無症状の方は無症状なのですからそのような認識は無いと思います。でも、影響が残存する以上、それによって何かが起こる危険性は完全には否定できません。今は完全デトックスする手段がないため、この先、時間の経過とともに自然消失していってくれることを祈るばかりです。そして、今はその間におかしなことが起きないことを神頼みするだけです。何かが起きる前に、それなりの対応をしなければならないと思っているのですが、無症状の接種者はその必要性を感じてくれません。
 還暦も超え、一般サラリーマンでしたら、退職して悠々自適な第二の人生を送っている方もいると思います。自分もその予定でしたが、しばらくはできません。これも自分の人生と思っています。こうなる前は社会的人生の終末期にこのような思いをするとは夢にも思っていませんでした。どんなに辛い思いをしても、終わる時は自分自身で納得した人生であったと思って終わりたいと思っています。自分が全人生をかけてきた2人の息子に自分がみることができなかった社会を見届けてもらって、医療業界に身を置いた2人が、「オヤジはこんな医者であった」と、将来認めてくれれば、これ以上の幸せはないと思っています。そして、自分の近くにいて、見続けてくれていた人たちが、感謝してくれれば良いだけで、外野席のヤジは気にしません。2024年末を迎え、3年前の無謀ともいえる第一歩を振り返って、「よくぞ、やった!」と自分自身で納得しています。自分の発信で救われたと思って下さる方が一名でもいらっしゃれば医者冥利に尽きますが、声が届かなかった方、人生をかけて、自分なりに大きな声をあげたのですが、申し訳ございませんでした。
 以来、救いを求めてきた患者様を治療するということに専念してきました。この先も「コロナ騒動」により、被害を受けた一人でも多くの健康を害した方を医者として救うことができるよう精進してまいりたいと思っています。
 2025年は少し風向きが変わっていくと思います。アメリカより自分の思いに近い発信がされるようになっていくと思います。2024年末を迎えて、3年前の決起から、今日に至るまでの自分の思いを徒然なるままに述べさせていただきました。2024年もお世話になりました。2025年もどうぞよろしくお願いいたします。良い年をお迎えください。