2025年10月24日午後0時過ぎに北海道札幌市西区西野で緊急銃猟による熊の駆除が行われました。緊急銃猟による熊の駆除は全国では7例目の事で、北海道では初めての事だそうです。
自分は1971年12月からこの地に住んでいます。住み始めた頃の西野は田んぼだらけでしたが、住み始めた頃より新興住宅地として、次から次へと新しい住宅が建設され、毎月のように転校生が入ってきました。そして、生徒数が急増したために小学校や中学校が新築され、翌年には札幌冬季オリンピックが開催され、大変な賑わいでありました。以来、54年にわたり実家はこの近くにあり、自分は現在もここを拠点に生活しております。

今回「熊2頭の緊急猟銃」が行われた「西野すみれ公園」のすぐ近くにも住んでいたことがあり、息子たちの遊び場になっていました。この辺りは以前からも時々、裏山にて熊が出没し道内ニュースとして報道されることはありましたが、最近ほど高頻度に出没することはありませんでした。「何かがおかしい!」と思っているのは自分だけでしょうか?自分の出身校である手稲東小学校は道内でも有数の古い小学校で、開校150年以上になります。そんな歴史をもつ西野に長く住んでいる方々の中にも同じことを感じている方がいらっしゃるのではないでしょうか?また、西野に限らず、全国あちこちで似たような状況があります。最近の熊の異常行動は誰しもがおかしいと思っているのではないでしょうか?
自分は電磁波が生態系に及ぼす影響を懸念しています(ブログ:ふと、思うこと)。

札樽自動車道を通ると、西宮の沢から手稲山方面に高圧送電線が横切り、宮の沢の山側を通り、そして、西野8~9条9~10丁目付近の山側に至り、急に方向転換をして、西区平和にある変電所に至っています。その急角度に転換しているすぐ先に「西野すみれ公園」があるのです。
現代社会は、飛躍的に電磁波が激増しています(電磁波障害)。高圧送電線以外にもソーラーパネル、大量かつ高速通信が可能な5G移行に伴う携帯電話基地局の乱立、そして、家電製品に加えて、1人1台のスマートフォンとそれを使用する時間は膨大なものと考えられます。この様々な電磁波の累積が生態に影響を与えている可能性は否定できないと自分は考えています。しかし、自分は熊の専門家でもなければ、電磁波の専門家でもありません。ですから影響していると立証することができません。ただ一人の医者として、電磁波がヒトに与えている悪影響を皆さんが考えているよりはるかに多く実感しているだけです。
「トリプトクロム(CRY)」というタンパク質があります。これは植物や動物に存在する青色光受容体タンパク質で、光を感知して植物の成長や概日リズムに重要な役割を担っています。動物においては、①概日リズムの調節、②磁気受容、③電界受容として機能する可能性が示唆されています。簡単に言うと、ある種の動物には第6感として磁場や電場が見えている可能性があるということです。
渡り鳥は地球を股にかけた移動をしますが、行き先を誤ることは無いそうです。そのメカニズムの一つとして、磁場を感知し、その感覚を使って移動、帰還するということが考えられているそうです。渡り鳥の眼の網膜にはクリプトクロム4(CRY4)が存在し、磁場センサーとしての機能をもつことが示唆されています。鳥類だけでなく、犬や熊など一部の哺乳類の眼の網膜にもクリプトクロムが存在し、磁場を感知できる可能性が示唆されています。鮭が産卵のために生まれた川に戻ってくることを「母川回帰」と言います。鮭はなぜ遠い海から生まれた川に帰ってくることができるのでしょうか?いくつかの説がありますが、その有力な説の一つに磁場を感知しているという説があります。しかし、この研究は未だに未解明のことが大半のようです。
そう考えると、人間界で人為的に作った電磁波により発生する電場や磁場が様々な動物の行動に影響を与えている可能性は決して否定できないと思います。熊は大きくて目立つし、危険でニュースになりますが、昆虫や小動物の行動にも変化を与えている可能性もあるのではないでしょうか?
それを否定する意見をお持ちの専門家の方は是非とも影響していないということを立証していただけないでしょうか?自分の「戯言」でした。ごきげんよう!
磁場が見える???






