公益財団法人骨粗鬆症財団ホームページ(数字で見る骨そしょう症)によれば大腿骨近位部骨折後の5年死亡率は51%となるようです。つまり、大腿骨近位部骨折は、治療により完治することができても、それがきっかけとなり様々な全身疾患に罹患することで致命的になってしまうということです。5年死亡率が51%ですので、5年生存率は49%ということになります。
【Mortality and mobility after hip fracture in Japan: a ten-year follow-up.】Tsuboi M, et al, J Bone Joint Surgery. 2007;89-B(4):461-466.
一方でがんの生命予後を評価するのに5年生存率というのが使われますが、2014~2015年に診断されたがん患者さんの5年生存率は66.2%でした(国立がん研究センター:がん情報サービス)。
正確な比較は困難ですが、がんの5年生存率より、大腿骨近位部骨折の5年生存率の方がはるかに低いということが数字から推測することができます。
大腿骨近位部骨折をすると、長期間臥床を強いられるので筋力の低下を誘発します。それに加え、高齢者は認知機能の低下も誘発します。更に心肺機能の低下や易感染性が起こり得ることは容易に推測できます。あれやこれやで5年生存率が低下するのでしょう。
令和4年版高齢者社会白書によれば、介護が必要になった主な原因について見ると、「認知症」が18.1%と最も多く、次いで、「脳血管疾患(脳卒中)」が15.0%、「高齢による衰弱」が13.3%、「骨折・転倒」が13.0%となっています。特に女性においては「骨折・転倒」が16.5%、「関節疾患」が14.2%と、合計で30.7%となり、「認知症」や「脳血管疾患」をはるかに上回り、要介護原因の第1位となります。
高齢者の骨折は「骨粗鬆症」を基盤に生じます。公益財団法人骨粗鬆症財団ホームページ(数字で見る骨そしょう症)によれば骨粗鬆症の患者は推定1,590万人(女性1,180万人、男性410万人)で女性が男性の約2.9倍になっています。
全国の大腿骨近位部骨折数は1997年に92,000人であったのが、20年後の2017年には193,400人と2.1倍に増加しています。
大腿骨近位部骨折の年代別発生率をみると70歳以降で急激に上昇します。転倒を予防することが最も大切ですが、骨密度をしっかりとあげて、骨粗鬆症を予防しておくと、転倒しても骨折を回避することができます。
【90歳現役医師が実践するほったらかし快老術】折茂 肇(朝日新書)
公益財団法人骨粗鬆症財団ホームページ(https://www.jpof.or.jp/)
骨粗鬆症の治療薬として、医薬品に活性型ビタミンD製剤というものがありますが、ビタミンDの機能を十分に引き出すためにはその前駆物質も必要で、活性型ビタミンD製剤のみでは部分的な効果しかありません。また、活性型の直接投与は副作用の危険性も懸念されます。合理的な摂取方法は非活性型のビタミンD3を摂取することです(ブログ:ビタミンDの産生と代謝)。
4年以上にわたり医療用ビタミンDサプリメント(D5000ミセル)を摂取している50歳女性(閉経後)の方の「骨密度検査」の結果です。同年齢の平均骨密度より26%もオーバーしています。それどころか若年成人の平均骨密度を18%も超えています。なんと、20歳代の正常値を上回っているのですよ(笑)。これが医療用ビタミンDサプリメント(D5000ミセル)の力です。
安全、安心な医療用ビタミンDサプリメント(D5000ミセル)で、骨粗鬆症の予防が期待できそうですね。70歳以上の高齢者はもちろんのこと、日本全国民、今こそ「キープD」!「ビタミンDは健康長寿の1丁目1番地」です!
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