ビタミンDと小児気管支喘息 脳神経外科おたる港南クリニック

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ビタミンDと小児気管支喘息

 気管支喘息は小児期によくみられる気道の慢性炎症性疾患です。時に致命的になり、患者のQOLは著しく低下します。小児気管支喘息患者におけるビタミンD血中濃度(25[OH]VD)を評価し、小児におけるビタミンDと小児気管支喘息との関連性を検討した研究論文です。
[方法] 5~13歳の小児88人(患者群44人+対照群44人)を対象とし、ビタミンD血中濃度を両群間で比較しました。患者群において、ビタミンD血中濃度と肺機能との関連を検討しました。
[結果]

 患者群ではビタミンD血中濃度は12.88ng/mLと、対照群の16.49ng/mLと比較し、統計的に有意に低下していました。患者群では閉塞性換気障害の指標であるFEV1%(1秒量:80%以上が正常)、FEV1%/FVC(1秒率:70%以上が正常)共に低下していて、これらも統計的に有意でした。

 患者群において、ビタミンD血中濃度の違いにより重度欠乏群(~5 ng/mL)、欠乏群(5~15 ng/mL)、不足群(15~20 ng/mL)、正常群(20~100ng/mL)の4つのグループに分けました。患者群では重度欠乏群が11.36%、欠乏群が56.82%と合わせて68.18%でした。一方で対照群は84.09%が不足群であり、患者群ではビタミンD血中濃度はより低値でした。

 ビタミンD血中濃度の違いにより重度欠乏群+欠乏群(~15ng/mL)と不足群(15~20ng/mL)にて肺機能を比較しました。前者は後者に比較し、閉塞性換気障害の指標であるFEV1%(1秒量)、FEV1%/FVC(1秒率)共に低値であり、統計的に有意でした。
[結果] 血清ビタミンD濃度は患者群で対照群より有意に低く、患者群ではビタミンD血中濃度はFEV1%およびFEV1/FVC%と有意な正の相関を示しました。つまり、小児気管支喘息患者のビタミンD血中濃度は気管支喘息のない小児と比べて、有意に低く、ビタミンD血中濃度の低下は気管支喘息に関わる肺機能指標も低下しているということです。
【Vitamin D levels in children with bronchial asthma.】Somashekar AR.,et.al  Journal of clinical and diagnostic research : JCDR. 2014 Oct;8(10);PC04-7. doi: 10.7860/JCDR/2014/10387.5055.

 小児気管支喘息のお子様をお持ちのお母様!お子様のビタミンD血中濃度の低下は、まずは生まれてくる時にお母様から譲りうけてくるのです。お母様の紫外線回避の行動によって、お母様ご自身のビタミンDは驚愕的に低下しています。それはある意味、今、お子さまが喘息で苦しんでいる原因の可能性の一つになるのです。「うちの子の喘息は体質だ」などと他のことに原因を求めている場合ではありません。スタートラインから低値なのに、昨今では3年間にもわたり、マスクの着用や屋外活動の自粛をしたことにより、お子様のビタミンDはより一層低下していることが予想されます。コロナ禍の3年で、感染予防のために良かれと思って行ってきた屋外での遊びの制限、子供にまでマスク着用を推奨してきたメディアに出てきた感染専門家の唱える感染予防対策は本当に正しかったのでしょうか?「子供は風の子」、元気で日光に当たって遊びましょう!そろそろ、メディアに出てくる感染症専門家と称する御用学者に騙されるのは止めて正気に戻りましょう!今こそ、マスクを外して、「D活」なのです!
自分で対応できることがあるのにしないで、お母様は悩み、お子様は苦しんでいる。そして、医療機関を受診させて、根本治療ではなく、症状を抑えるだけの対症療法を永遠と続けることになるわけです。小児気管支喘息のお子様ばかりでなく、皆さんの健康長寿とQOL改善にビタミンDの充足は必須であることを知ることが大切です。

小学生以下の小児にはスプレー式医療用ビタミンDサプリメントを用意しております。

医療用ビタミンⅮサプリメント(スプレー式):¥5,400(税抜) 30~150日分(150プッシュ/1本)

※小児の場合は年齢や体重により使用量が異なります。1日1~3プッシュ(1000IU/1プッシュ)使用します。

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