日光曝露とがんの関係は最初の報告からあまり注目されることが無く、約40年間の長きにわたり埋もれていました。
1980年にガーランドらは米国における各州において、1日平均日射量が多いほど結腸がん死亡率が低下するという強い有意な負の相関があると報告し、ビタミンDががんを予防するという仮説を提案しました。
【Do sunlight and vitamin D reduce the likelihood of colon cancer?】Garland CF, Garland FC Int J Epidemiol. 1980 Sep;9(3);227-31.
この結果に基づいて、ガーラントらは1985年に次の研究論文を発表しました。1957~1959年の間に28日間の詳細な食事履歴を記入した1,954人の男性を対象に、食事中のビタミンDとカルシウム量と結腸直腸がんの発症リスクを食事中のビタミンDとカルシウムの合計指数を最低から最高まで4段階(第1四分位→第4四分位)に分け、結腸直腸がんの発症数を検討したものです。
その結果、結腸直腸がんの発症リスクは食事中のビタミンDとカルシウムと逆相関していました。つまり、ビタミンDとカルシウムの摂取量が少ないほど結腸直腸がんのリスクが高くなるということです。
【Dietary vitamin D and calcium and risk of colorectal cancer: a 19 year prospective study in men.】Garland CF.at.al Lancet. 1985;1:307–309
引き続き、彼らは1975年8月から1983年1月までの8年間に、米国メリーランド州在住の25,620人で、ビタミンD血中濃度とその後の結腸がん発症リスクとの関係の前向き症例対照研究を行い、1989年に論文を発表しました。結腸がんと診断された34例を67人の対照と照合し、ビタミンD血中濃度を最低から最高まで5段階に分けました(第1五分位→第5五分位)。結腸がんのリスクは、ビタミンD血中濃度が第3五分位 (27 ~ 32 ng/ml) では 75%、第4五分位 (33 ~ 41 ng/ml) では 80% 減少しました。ビタミンD血中濃度が20 ng/ml以上の人はそれ以下の人に比べて、結腸がんになるリスクが3分の1に減少しました。
【Serum 25-hydroxyvitamin D and colon cancer: eight-year prospective study.】Garland CF, et.al. Lancet 1989; 2:1176 – 8; http://dx.doi.org/10.1016/S0140-6736(89)91789-3; PMID: 2572900
これらの論文を皮切りにその後、世界中でビタミンⅮと多数のがんについての多くの研究が進行中です。知らないのは保険診療一辺倒のお医者様達や、この情報に出会ってないか情報が入ってきてもそれ以上勉強しようとしない向上心に乏しいお医者様ですね。そんなアホ医者ばかりがコロナパンデミックを扇動し、国民を恐怖に陥れ、何かにすがりたい国民にクソ注射を勧めてきたのですよ。世間から陰謀論者とか、デタラメを発信している医者と言われて4年が経過しました。自分では、受けてきた医学教育に忠実に従い、医師として36年間にわたり医療現場をみてきて、科学論文を熟読し、科学的根拠を基盤に考えを構築し、主張しているのですが(笑)。歴史がこの4年間のバカげた騒動の真相を必ず紐解いてくれるはずです。その時に自分は生きているかどうかはわかりませんが(笑)。独り言:「それでも地球は回っている!」。では、また!