メガソーラー建設計画 in 釧路湿原 脳神経外科おたる港南クリニック

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メガソーラー建設計画 in 釧路湿原

 2025年8月26日の北海道新聞の第1面に以下の記事が掲載されました。

 釧路湿原周辺で進められている大規模太陽光発電所(メガソーラー)建設計画に対して、釧路市教育委員会が、太陽光発電による特別天然記念物「タンチョウ」の生息への影響を危惧して文化財保護法に基づき、文化庁に意見書を提出したとのことです。
釧路湿原国立公園には特別天然記念物であるタンチョウや天然記念物であるオジロワシなど、希少動物が生息しています。この記事の中では「工事中の偶発的な事故により、タンチョウなどの減失や毀損などに及ぶ可能性を危惧している」とのことですが、はたしてそれだけでしょうか?工事が終了したら、リスクはそれで終わりでしょうか?自分はそう思ってはいません。太陽光発電が稼働すると電磁波がヒトや動物に与える悪影響は否定できません。
 争点は、建設者側と釧路市側での法律上の解釈と手続きの違いによって生じているというような報道ですが、自分はその法律や手続き自体が甘いものであると思っています。国立公園で、希少動物が生息するから、工事に際してその悪影響を懸念して規制しなければならないということを中心に論争しているみたいです。しかし、自分はもう少し大きな視点で考えています。
 自分は設置自体を全ての建設地で慎重に検討すべきであると思います。太陽光を利用した発電は一般的にはエコで無害であると思い込んでいる方が多いと思います。そうかもしれませんが、現時点では起こり得る有害性を完全に否定できる状況ではないと解釈するべきです。従って、現時点での認識より更に過敏に対応しておくべきであると思います。国立公園であろうとなかろうと、天然記念物などの希少動物が生息してようがいまいが、ヒトや全ての動物に与える影響を考慮した上で法律を定め、厳しく規制することが必要だと思います。釧路市は2025年6月に「ノーモア メガソーラー宣言」を発出しました。このようなアクションを起こす人達は少なからず電磁波の影響を意識しているのではないかと思います。
 2022年4月23日に知床遊覧船事故が起きました。その際に、携帯電話による連絡が取れなかったとのことで、緊急時の通信手段確保に向けて、国の主導で知床岬に携帯電話基地局と電源設備としての太陽光発電システムを設置する計画が立てられましたが天然記念物であるオジロワシなどの生態系への影響が懸念されて、最終的には断念しました。つまり、電磁波の生態系への悪影響を認識しているのですよ。
 自分は文明の進歩は否定していません。進歩により多くのことを享受できることは事実です。しかし、それによって生じうる不都合なことを無害と思い込むばかりでなく、今一度、冷静に考えることが必要な時期にきていると思います。この世の中には多くの悪影響を与える因子がたくさん存在しながら、メリットばかりを享受し、デメリットを無視する風潮があります。
 誤解してほしくないのですが、自分は否定しているのではありません。以前から、昨今の急速に増大している電磁波が与える影響に対して、いかに共存していくかを考え、早急な対策を講じるべきであると主張していますが、自分みたいな人間が言っても、スルーされるだけです(笑)。知名度の高いアルピニストの野口健さんやモデルの冨永愛さんなどが、本業とは全く関係なくともこういうことを発信してくれるのはありがたいことです。
 電磁波の影響を受けるのは、タンチョウやオジロワシのような希少動物だけではありませんよね。希少動物であれば守らなくてはならなくて、そうでなければ無視してもいいのでしょうか?急速に増大する電磁波は、昨今に話題になっているクマ騒動(ブログ:ふと、思うこと)ばかりか、皆様の想像をはるかにこえるレベルでヒトにも悪影響を及ぼしている可能性があると感じるこの頃です。希少動物だけを守ればいいということではないと思います。ヒトが希少動物になる前にしっかりとした対応をし、共存共栄していくことが大切であると思います。
 今から、しっかり「ノーモア電磁波®(お知らせ:商標登録:「ノーモア電磁波®」)」!

 自分は芸能人のGACKTさんが好きです。自分は音楽は全くわかりません。きっかけは「芸能人格付けチェック」を観てからなのですが、それ以来、時々、発信する彼の発言を聞いていると共鳴するところがたくさんあります。以前も「デジタル機器の使用頻度が上がる悪影響は前々から科学的に証明されていること」、「最近ではレストランに行って子供と会話もせずに、親子で会話もなくスマホを弄る姿が世界中のレストランで当たり前になってしまった。『無言のファミリーテーブル』で子供にも味にも集中せずに済ます食事。それが現代の当たり前になるのはあまりにも寂しいこと」とコメントしていました。全く、その通りです。最近はレストランに行くとこんなことを観察しています。子供の成長や情操教育に悪影響を与える可能性を考えたことはあるでしょうか?皆さん、ご家族団らんにこのようなことが当たり前としてまかり通っている現実を見つめ直すべきではないでしょうか?

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